ワクワクする社会への投資(後編)

ワクワクする社会への投資(後編)

株式会社WAKUWAKU 代表取締役 CEO co-founder 鎌田友和さんと、WealthPark研究所の加藤が対談。リノベーションが人生や社会に与える影響について学びます。

株式会社WAKUWAKU 代表取締役 CEO co-founder 鎌田 友和(かまた ともかず):国内外にグローバル展開する総合不動産企業にて、13年のキャリアの中で通算5,000件以上の不動産取引に関わる不動産のプロフェッショナル。2013年6月に株式会社WAKUWAKUを創業し、「パーソナライズ化された自分らしい豊かな暮らし」の実現のため、産業構造の課題を解決するビジネスモデル「リノベ不動産」を展開。住宅のみならず、くらし・働き方・経営・文化・従来の考え方そのもののリノベーションを目指す。

WealthPark研究所 所長 / 投資のエヴァンジェリスト 加藤航介(かとう こうすけ):「すべての人に投資の新しい扉をひらく」ための研究、啓発のための情報発信を行なう。2021年より現職。

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「あなた達と出会えたからこんな暮らしが実現できた」というお客様からの言葉

加藤:御社は、お客様ご自身の個性を表現できる家づくりを通じて、人生の豊かさを高めることに寄与されていますよね。そうした新しい顧客体験をどの様にご提供されているのか、これまでの実際のお客様の声もいくつかご紹介いただければ。

鎌田:お客様一人ひとりからいただくお声は、どれも印象に残っていますが、「『幸福度』ってピンとこなかったけど、幸福度が高いってこういうことなんだとわかりました」とおっしゃってくださった方や、「性格が変わった」、「趣味が変わった」とおっしゃってくださる方もいらっしゃいました。趣味で言うと、男性が料理をする様になるケースも多く、それまでは人を自宅に招くこともなかったけれども、ホームパーティー三昧になった方もいらっしゃるんですよ。あとは、娘さんご夫婦のリノベーション物件を見て、「暮らしってこんな風に楽しめるのね」と、続いてお母様も弊社でリノベーションされたケースもありました。

涙ながらに喜んでくださったお客様もいらっしゃいました。単身の女性のお客様だったのですが、ご相談に乗っているうちに、単なる家ではつまらないという結論になって。どんな暮らしがしたいか、一緒に突き詰めていくと、その方は昔はスナックのママになりたかった程、おもてなしの精神が強いということがわかったんです。そこで、皆が楽しむ姿を見ることができて、人を気軽に招ける空間をつくりたいと。彼女のご友人が揃ってお酒が好きでしたので(笑)、それならばお酒好きの心を最高に満たす場所にしましょうと、コンセプトが決まりました。実はそのお客様は一滴もお酒を召し上がれないのですが、お酒好きの友人に喜んでいただける様に、リノベーション予算1000万円のうち、半分をキッチンに充てました。物件が完成して、「こんな暮らしが実現できたのはあなた達と出会えたから」というお言葉をいただけたのは心より嬉しかったです。

働き方も、会社のあり方も、リノベーションしていく

加藤:幸せの形は千差万別ということをまさに象徴するストーリーですね。WealthPark研究所では「様々な投資活動による、人々と社会の豊かさと幸せ」の達成を活動のゴールに掲げています。我々がなぜ今の事業をやっているかというと、それは誰かの幸せを直接的または間接的につくっていくことでして、御社の様に、投資によって幸福度を高められることを、もっとわかりやすく伝えていかなければいけないですね。自分に合ったリノベーション投資が人生を幸せにする例の様に、正しい投資は人生の幸福度を大きく高められることを、色々な角度で伝えていきたいです。これは自分への投資から、収益不動産や金融商品への投資も全く同じなのです。

投資によって人生の豊かさや幸せを高めるという観点で言うと、御社が推進されている「中古+リノベーション」であれば、新築のマンションを購入するよりもコストを抑えられ、その差分を自分の趣味なり、お子様の習いごと、海外旅行、老後の資金に使っていくことができますよね。もともと日本にある社会ストックを有効活用することで、人生をより豊かにするためのお金を捻出できるのに、それを崩して新たに一からつくるとなると、住宅ローンを返し終わるだけで人生が終わってしまう。一昔前の世代ではそれが当たり前になっていましたが、我々の世代がやるべきことはそこではないはずですよね。人生において1番か2番に大きい買い物における選択肢が増えたことは、老後2,000万円問題も解決できるくらい、人生に対するインパクトが大きいのではと見ています。

鎌田:実は、若年層になればなるほど、特に新築にこだわってないんですよ。ある調査によると、中古希望、または中古か新築かにこだわりを持たない人が過半数を超えてきており、特に特に20代〜30代は中古物件に抵抗がありません(出所:国土交通省住宅局「平成30年 住生活総合調査結果」)。ビジネスにおいて、既にあるものを有効活用するという点では、物件もそうですが、働き方も、会社のあり方も、業界も、あらゆるものをリノベーションすべきだと考えます。そして、そのような変化は顧客ファーストという視点が大切になるのです。お客様一人ひとりの笑顔を増やすためにサービスを追求していくこと自体が、仕事にやりがいを生み出し、働きがいに繋がるからです。お客様の「自分らしい暮らし」を実現するために、自ら使命感を持って、考え、動いていくと、もはや与えられた目標を達成する仕事ではなくなります。その様に、人が持っているポテンシャルを自分で引き出す仕事のあり方を、日本全国で当たり前にしたいんですよね。徹底的な顧客ファーストを進めると、働き方も、会社のあり方も、我々が提携するパートナーも変わっていきます。

大人が夢を描いて、挑戦して、実現できる社会を支持したい

加藤:顧客ファーストという考え方に立脚したリノベーションによって、お客様の性格や趣味、そして人生を変え、さらに、社員の働き方、会社としてのあり方も変えていく。素晴らしいですね。かつて外国人は日本人に対して「働く時間が長く、ウサギ小屋に住んでいる」なんて言っていましたが、人生のゴールが豊かさと幸せにあるのであれば、家と働き方のあり方は大変に重要ですよね。

実は、私はこれまでの人生で14回も引っ越しているのですが(笑)、売買も賃貸もどんどん個性的な物件がマーケットに出れば、世の中はもっと面白くなると思います。民主化とはつまるところは多様性の尊重で、民主化が進めば、個人が自分の意見を強く持てる成熟した社会になっていき、それぞれの異なる意見が融合されていきます。所謂、ダイバーシティ&インクルージョンの大切さですね。多様な価値観を認めることができると、人生が楽しくなるしワクワクする。だからこそ、自身も他者もお互いにとってユニークな存在であり続けることを目指して、多様性を維持・循環させていくことの必要性を感じます。住宅の様な大きな意思決定をする時、一人ひとりがライフスタイルについて自分の意見や個性を大切にできることが、まさに民主化なのだと思いますが、御社はそもそもそうした土台をつくっていらっしゃるわけですよね。

鎌田:大人になればなるほど理想を掲げることが苦手になってきますよね。子供達に住みたい家を描いてもらうと、お城みたいな絵を描くじゃないですか。大人になっても、むしろ大人になったからこそ、こうありたい、こう暮らしたいということをもう一度描いてみるべきだと思います。子供って、やりたいことに向けて気がついたら走り出している。そうした子供に負けないくらい、大人ももっと純粋に無邪気に、好奇心を持つべきで。実現できる術や可能性は年を重ねた時の方が高まっているわけですから、もっと大人が自分のやりたいことに素直になれれば、素敵な社会になると思います。我々は、大人が夢を描いて、挑戦して、実現するということを支持したいんです。住むところ、食べる物、着る物、日々の生活の一つ一つに理想を描いてほしい。自分が描いていることに向かっている時のつらさって心地好いつらさですよね。うまくいかないこともたくさんありますが、自分が成し遂げたい世界のために向かっていると、その苦労さえも充実感に繋がるじゃないですか。住まいだけではなくて、そういった価値観も伝えていければと思います。

加藤:こういう人生を歩んでいきたいという、お客様の頭の中にある理想をまず出してもらうことが最初のステップだというところは、リノベーション物件も、収益不動産投資や金融投資も一緒だと思います。人生や暮らしに対して理想を描いていただいた上で、選択肢を提案していくことが、顧客ファーストのあり方であり、一人ひとりのお客様に合ったビジネスをつくるということ。民主化という概念が鎌田さんの中に深く根付かれていらっしゃることに、感銘を受けました。それこそ、「WAKUWAKU」という社名にも表れていますよね。

鎌田:私の生きる軸がワクワクだったので、ぶれない価値観を社名に入れたくて。入社してくれた社員には、そんな会社名に魅かれたという人も多いんです。

加藤社名にそんな想いが込められているとは、素晴らしいですね。本日はリノベーションを切り口に、鎌田さんやWAKUWAKU社の想いをご紹介頂き、ありがとうございました。

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